家事と育児と地方と仕事

発達障害の子供の育児と家事に追われて仕事もしつつ、熊本で頑張ってるお父さんの物語です

地震にあって必要だと思ったもの その1

熊本地震にあった時の恥ずかしい話とか

ここまで書いて結構エラそうに見えるような書き方をしてすいません。むしろ、私恥ずかしかったことや苦労したことを書きたかったんです。今後はエピソードを添えて恥ずかしい話、そしてそれを踏まえて誰かの役に立てればと思っております。

 

地震の時トイレってどうするの?

地震が起きた時、トイレが実は一番困ります。電気ガス水道がつながっていて、食品などの物資が無いだけならばトイレは全然困りません。しかし、水道がダメになったらとたんに話は別になります。

 

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トイレについて知識が足りませんでした…。

 

水は1日に一人最低でも2リットル、夏場なら3リットルは確保することとあります。だからこそ、4人いる我が家では20リットルを必ず確保するようにしておりました。さらには高性能浄水器、18リットルのポリタンクを2つ、10リットルのポリタンクを2つ用意しておりました。

 

しかし、トイレについては全然考えてなかったんです…。これは恥ずかしい…。

水洗トイレについては、流すにさいして1回で10年前のモデルの便器で13リットル、最新式の便器でも3.8リットルの水がいります。つまり、一人当たり一日4回トイレに行けば最大52リットル使ってしまう計算になります。

 

避難所では、何とか何日かしてから簡易トイレが来ましたが、これはこれで問題をはらんでいました。

 

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こんな感じの簡易トイレが各避難所に配置されました 

 

災害時の簡易トイレは危険?

みんながこの簡易トイレに殺到したのはわかって頂けると思います。各避難所のトイレは水道が破壊されているので水で洗えません。何とか配水車が来るとしても2日に1回のペースしか来ませんので汚い状態のトイレで用を足すしかない状況です。

 

しかし、殺到すると起こるのが伝染病の蔓延です。そこらへんで用を足すよりははるかに良いのですが、それでもドアの取っ手から感染力の強いノロウイルスなどの食中毒菌がばらまかれてしまいました。

 

自衛するためには、自分たちのトイレで用を足すことが望ましいことがわかります。手を洗うにしても水がありませんので。我が家では、他人に迷惑をかけないために、自分たちが他の人から菌を拾わないために自宅のトイレを使うことにしました。

 

現実に、ノロウイルスの電線が確認されたところでは簡易トイレの使用が禁止されました。どうしてもスペース的にまとめて置きたくなるもので、簡易トイレを校庭の隅や校舎の見にくい所に配置することになったのですが、そのために伝染病が蔓延することになりました。

 

 

災害時の水洗トイレの使用の有無

ただ、あとで考えると災害があった後の水洗トイレの使用は非常に危険なことがわかりました。

 

下水道が破壊されていた場合、下水道に負荷をかけるような行為は他の人に多大なる迷惑をかけることになるからです。猛省しました。結局は下水道は破壊されてはいませんでしたけれども軽率でした。

 

とにもかくにも水を地下水でまかなうため、あちこちに水を集めに行きました。最終的には熊本県立大学の地下水が一番近くて大量に水を手に入れる事が出来る所であったので、一日に80リットル前後の水を補給することにしました。

 

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こんな井戸らしい井戸ではないのですが、熊本県立大学では地下水が組みやすい状況にありました。

 

この時、タンクらしいタンクは前述のとおりだったので、SNSの友人たちからのお知恵を拝借してゴミ箱などをビニール袋で囲って使うことで何とか乗り切りました。

 

本来だったらポリタンクをもっと用意すべきだったんです。家族の人数が多い方はぜひともポリタンクを多めに持たれた方がいいです。できれば1日一人当たり5リットルはあったほうがいいと思います。高温多湿の日本では、体を清潔にすることが病気を防ぐ第一歩になります。なるべく多くの水をとっておくべきです。

 

体を拭いたり汗を流したりするためには水が欠かせません。幸いにして4月だからよかったものの、8月などの暑い季節でしたら、熱中症や色々な病気が蔓延していたことは想像に難くありません。、

 

 

ただ…。

前述のとおり、実はこの考え方が根本的に間違っていたという事を恥ずかしく思っております。下水道がまともであればどんどん用を足して水で流しても大丈夫なのですが、下水道が壊れていた場合は流してしまったら非常に困ります。

 

そこで、下水道が壊れていようといまいと水を使わずに用を足すために必要な備蓄品として、『ネコ砂』をあげておきます。ネコ砂というのは、屋内飼いの猫のおしっこやウンチをする場所にあらかじめしいておいて臭いを防ぐものです。

 

ネコは尿にたんぱく質や硫黄分が多く含まれるために大変臭いがきついのですが、おしっこをする場所にネコ砂を引いておくと臭いがかなり軽減され、衛生的にも非常に良い状況になります。

 

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 ネコのための技術で人間が助かります

 

ネコ砂を数百グラム45リットル程度のビニール袋に入れ、便器にセットして用を足せば水もいらず衛生的にも問題が発生せずに処理ができます。すぐに吸収するので臭いが出ません。

 

大体1袋に7リットル・1キロ分入ってネコちゃん1か月分です。これを人間に換算するとだいたい3日分に相当します。ビニール袋と合わせておけばどこでも簡易トイレを作ることが出来るようになります。

 

防災対策のためのバッグにぜひ忍ばせておいてください。必ず役に立ちます。