家事と育児と地方と仕事

発達障害の子供の育児と家事に追われて仕事もしつつ、熊本で頑張ってるお父さんの物語です

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                           初出掲載:2017年7月31日

震災でもすごく便利!時短料理のオススメ3選!!

この記事はこんな人にオススメです

  • 災害時に役立つ防災グッズの準備をしたい
  • 時短料理で楽したい

 

 

 

いつものご飯は無洗米で

毎日のご飯、どのようなお米を食べてます?我が家では玄米をためておいて、精米したての無洗米を使っています。

 

無洗米はとてもいいですよ。本当に便利です。専用のカップではかって水を入れて炊飯ボタンか予約ボタンを押しておしまい。急速で炊けばたった40分程度で炊けちゃいますし、子どもや料理が苦手な人でもカンタン。手間もかからず汚れず水も節約できちゃいます。子どもにお手伝いさせるのにも安心安全。

 

無洗米の利点は震災時でもいかんなく発揮しました。当然とがなくていいので水を節約できます。鍋とビニール袋で炊くこともできます。ただ、この時には鍋の中に沈めたビニールに入れた米の下に敷くものが必要となります。カセットコンロさえあればなんとかなるわけです。

 

また、普通のお米の表面には白糠という水を白く濁らせる層があるのですが、この層には油が含まれており時間がたつと酸化して変なにおいの原因になります。しかし、無洗米はこの白糠が極めて少ないので劣化がしにくいという特徴もあります。

 

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弱点としては少々値段が高いことではありますが、研ぐ際に普通のお米は3%目減りしていることや手間暇と上下水道代を考えればそんなに違わないのではないかと。美味しくないという人もいますが、全く同じお米を比べてないのでそれもどうかと思います。

 

話はそれてしまいますが、もともとお米は品種の違うお米でも魚沼産コシヒカリとか言って売ってしまう世界なので、無洗米だからまずいかどうかは言いきれませんよ。美味しいお米がほしいのであれば信頼のできるお米屋さんや生産者から購入するのがよいでしょう。

 

 

さらに手軽なのは?

やっぱりパックご飯でしょう。賞味期限が10か月と長いのも安心です。電子レンジでもゆでても食べられるようにできるのでとても便利です。しかし、かさばるのと1食当たりの値段がやや高いことが難点ですね。捨てる時にもがさばりますがいざとなればしかたがありません。

 

電子レンジでもこのままゆでても食べられます。

 

アルファ化米よりも早く食べられるので急いでいるときには重宝します。 調理の際にゆでなければ水がいらないこと 、お米に比べれば早く食べられるのは本当に良いです。

 

 アルファ化米はあまり味が良くないですね。手に入れて食べてみたものの、お湯だけで調理できるのはいいのですが、白米はパサパサしていてちょっとゲンナリしてしまいました。炊き込みご飯のキットじゃないとチョット飽きてしまうかも。

 

時間もお湯を入れて15分、お水を入れて60分なので急場しのぎやお湯も使えない時には便利ですが、おそらくはあまり長く食べ続けることはできないような気がします。

 

その代わり、 ゆでなくてもお湯さえあれば食べられますし、水でもふやかすことができます。電気もガスもなく、水だけしかなかったとしてもこれさえあればご飯が食べられるというのは大きな利点です。一食あたりも重さとしては軽いし。

 

 パスタも時短に?ビニール袋でできる時短パスタ!!

 時短料理のレシピが、NHKのためしてガッテンや所さんの目がテンなどで出されていますが、これらは震災時に本当に役に立ちます。

 

特に、火を使わなくていい料理や、調理時間が短縮される料理は震災時には本当に役に立ちます。

 

私がよく使っていたのはこれ。

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水にスパゲッティをつけて1時間以上、欲を言えば2時間ほどつけておく方法です。通常ですと適当な容器やフライパンに入れて水を吸わせるのですが、半分に折ったスパゲティをビニール袋に入れれば余分な水をつかわずにすみます。

 

この方法は、本当に調理時間が短くなります。ゆで時間が1から2分程度で済みます。お湯に投入したり、電子レンジで あっためるだけですぐに食べることができますし、米よりも水を節約できます。

 

 

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袋ごと電子レンジで温めるとこんな感じできれいにゆだります

 

 

 

震災直後はどうしてもこうしても物資が手に入りにくくなります。熊本地震も例外ではなく、カセットコンロそのものやガスカセット、カップラーメンや米などがあっという間に消えました。あ、そうそう、電池もです。

 

道路が復旧するまでは物資がほとんど手に入りません。しかも、食料や生活にかかわる物資が優先されて運ばれてきますので、1ランク優先度が低いものは後回しにされてしまいます。

 

電気が切れてしまえばカセットコンロしか調理に使うものがなくなります。灯油やガソリンコンロでも同じように燃料を調達するのが難しくなります。すると、燃料をいかに節約してなるべく使わないようにすることが重要になります。

 

日ごろからこういう料理を取り入れておくと、ガス代や電気代を減らすことができます。水につけておく時間は長いですが、食べる予定の時間から逆算しておきつけている時間に別の事をしておくと便利です。

 

最長9時間ぐらいまでは麺として食べられるので、寝る前につけてしまってもいいですね。朝からさっとパスタが食べられます。必ず水に長時間つけるときには冷蔵庫へ。お腹痛くするかもしれませんから。

 

いつもの食生活でも使える時短技の一つです。

 

 

その他の時短節約料理

その他の時短節約の方法としては『ふた』です。フライパンでもふたを閉めて焼いたりゆでたりすることは、非常に水蒸気と熱が逃げにくくなり結果として短時間の調理になります。

 

また、ふたさえすれば、ゆでたまごにしても、ブロッコリーにしても大さじ3杯くらいの水で火を通すことができます。水は震災後はとても貴重なものになるので、燃料・水を節約するゆでる際に必要なテクニックになります。

 

あとは、乾物です。ほとんど乾物なんて使ったことがない人が多いでしょうが、使わなければもったいないです。

 

干しシイタケ、かんぴょう、切り干し大根、海藻類などは水戻しやお湯をかけることで食べられるようになりますし、使った水はだしとして利用できます。震災中はストレスから便秘を起こしやすいうえに食物繊維を含んだ食べ物が極端に少なくなりますので、これらを常備しておき、いつでも食べることが重要になります。

 

戻したのものをサラダやスープにしちゃいましょう。戻し汁ごと日にかけて味付けすればスープに。戻し汁を捨ててマヨネーズやドレッシングをかければサラダになります。

 

その他、そのまま食べることはできませんが豆類や高野豆腐などもあると便利です食事にバラエティを加えることができます。

 

被災してよくわかったのが、物資がいつ来るかわからないのは結構苦痛です。避難所にいれば物資の心配はしなくてもよいのですが、子供が小さいご家庭や知らない他人との共同生活で心身ともに疲れ切った人の話をよく聞きました。

 

やはり、ある程度自立できるように日々ちょくちょく蓄えておくことやそれを使って料理すること生活することに慣れておくこと。 これは本当に必要でした。

 

 

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いつもの食生活の節約でも生きてくる?震災にあった時、食事はどうなる?(長くなるのでその1)

防災グッズは完ぺきか?

熊本地震が起きてから防災グッズが瞬く間に売れたそうです。これはこれで非常に良いことだと私は思っております。しかし、これは本当に完璧かというとちょっと心もとないです。

 

熊本地震の影響が和らいだと体感したのは大体1か月ぐらいです。それまでを何とかやり過ごさなくてはなりません。

 

道路が寸断され、物資の供給がままならないこと。スーパーやドラッグストアなどの小売店そのものが被災して全然自分の手元に欲しいものが手に入らないこと。避難所などの拠点に欲しい物資が集まるのに数日かかること。これらを考えると、実際には色々な物が必要なことがわかりました。

 

これが首都圏で、防災のための物資がしっかりと備蓄されているのであれば多少は違うのかもしれません。しかしながら、生鮮物は人口が多ければまかなうことが出来ないでしょうから、やっぱり食についてはひとつ考えておかねばならないものだと思います。

 

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24時間365日無休のスーパーも閉めてしまう事態となりました。今でも天井がはがれて大変なことになっております。

 

防災グッズの中に入っている食料というのは、基本乾パンか良くてカロリーメイトです。もちろん、ある都内とでは雲泥の差がありますが、乾パンやカロリーメイトだけで3日間過ごすのは非常に大変です。

 

毎日3食5日間お菓子のようなものを食べて満足できるかどうか。ただでさえ地震で精神的に参っているところで3食がお菓子のようなもので満足できるかどうか…。

 

定期的に乾パンやカロリーメイトで1食をまかなう習慣がある人であればあまり問題はないのかもしれません。しかし、あまりそういう習慣を持つ人はいないかと思います。

 

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実際に配給された震災直後の1食。乾パンとカロリーメイトが配給されました。これが3食になるかと思うと…。

 

 

食の大切さ 震災時の食べ物は?

 震災が起きてから、自衛隊の方々が来て温かい食べ物を皆さんに分けてくださる、そんなイメージを思い描かれる方も多いかと思います。

 

しかしながら、自衛隊の方々が来られるのは一部地域で、大部分は物資が来てそれをみんなで分ける形になります。基本考えているような炊き出しは場所によってほとんどないと思って間違いありません。

 

私が体験した熊本地震での配給される食というのは、時間はバラバラで座って食べるころには食べ物が冷えているか、もしくは最初から冷えたものしかありませんでした。配給される食べ物も最初の頃はおにぎりやパンがほとんどで良くて缶詰という感じでした。

 

もちろん、避難所によっては温かいカレーやみそ汁が出るところもありましたが、多くのところでは最初に1週間では満足な食べ物が出ませんでした。ということは最初の1週間から2週間は、満足な食べ物が食べたければ、自分で準備しなければならないということです。

 

 

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1週間ぐらいしてから出てきたおこわと缶詰。これでもご馳走で、朝は菓子パン1個だけとかだった。

 

 

大体3日目ぐらいから、避難所にぼちぼちと食料が配給されてきました。しかしながら、生鮮食品はおろか食物繊維のあるものはほとんど来ませんでした。

 

保存のきくものが主体となるので、お米やアルファー化米、菓子パンや乾パン、缶入り・保存袋入りのクラッカーやインスタントラーメン、良くて缶詰が配給されます。

 

もちろん、熊本県そのものが全く食料と水を備蓄してくれていなかったし、啓もう活動もしなかったため、市民そのものが全く食料も水も持たずにいた状態でこれらの食料もいただけるだけで満足だったということは致し方ありません。

 

しかしながら、このような食事を長期間(3日以上)繰り返していると栄養失調に陥ります。特に、ビタミンB群とCの欠如により体が本当に動かなくなってしまいます。いわゆる脚気や壊血病の一歩手前です。

 

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アルファー化米。水やお湯を入れるだけでご飯になるが、いかんせん時間がかかるので、戻すための時間を計算して水を入れるとよい。水で30分お湯で15分なのでお腹がすいてからではなくてある程度計算して戻すことをお勧めします。味は良いです。

 

 

精神的にも肉体的にもぎりぎりのところにいるのに栄養不足になればうつ状態といいますか体も気持ちもなえてしまいます。これを防ぐためにも1か月分はビタミンCとB,そして食物繊維として難消化性デキストリンを購入しておくことをお勧めします。

 

これらがあるとないとでは全くそのあとの行動が変わってきます。便秘や下痢、栄養失調による体調不良が本当に多く見受けられました。人間はストレスを感じると排泄のバランスがおかしくなりますし、排泄のバランスが崩れることでさらにストレスを感じます。

 

悪いほうへとスパイラルが回ると本当ににっちもさっちもいかなくなります。

 

また、被災地への配給は本当にバリエーションがなくなります。毎日某メーカーのある特定の種類の菓子パンだけが来たりとか、おかゆや白ご飯、おにぎりだけの生活になります。日本人はどうしても食事にメリハリを求めますし、組み合わせを大事にするのでバランスが崩れた配給がずっと続くだけでストレスになってしまいます。

 

いくら被災者でも、毎食(毎日ではありません。毎食です)おにぎりだけの生活は厳しいでしょう。阪神淡路大震災のころから、この職のレパートリーの部分はあまり変わっていません。

 

できれば、今のうちに缶詰やレトルト食品など賞味期限の長いものを多めにストックして毎日の食事の一部に取り入れたほうが良いと思います。東京防災でも書かれていたように、オーバーストックを回すことで自然と災害からの防衛になっていきます。

 

冷凍食品もよいですが、いかんせん震災時に電気が供給されているかどうかが担保できません。また、避難場所には持っていけませんので、被災時には頼りにくいことは覚えておいたほうがいいと思います。

 

ただし、最初の1日目は冷凍食品もあると便利です。電気が来ない状況でもしばらくは解凍されませんから、食のバリエーションを保つのに良いです。

 

そして、できればパスタやそうめんなどの乾麺類とレトルトのソースを準備しておいたほうが良いです。食のバリエーションを保つため、なるべくいろいろな食品を備蓄することをお勧めいたします。

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最近は具入りのものも増えてきました。味も昔より良くなっています。

地震にあって必要だと思ったもの その2(取水制限時にも有効です)

熊本地震であったほうが良いと思ったもの ネコ砂 (取水制限にも有効)

ネコ砂ではなく簡易トイレが良いのでは、というお話を頂きました。確かにそうです。簡易トイレでよいのですが、ネコ砂の方が安く手に入れられます。4人家族で利用すると簡易トイレの場合は1日で2000円ぐらいかかります(15回分 一日4回×4人 アマゾン調べ)。

 

ネコ砂ですと、3日分で2000円ぐらいになりますのでかなりの節約になります。万が一残ってしまったとしても、アウトドアに行く時に使ってしまうこともできますし、ネコちゃんを買ってらっしゃればそのまま使うこともできます。

 

関東では今年はほとんど雨が降らず、取水制限も現実味を帯びてきました。一応念のために持っておかれてもよろしいかと思います。

 

 

夏じゃなくても体は洗いたい!

夏じゃなくてもやっぱり生きていれば夕方には体を洗いたくなるもの。しかし、水は貴重品になっていますので、体を洗うのには使えません。そこで考えられるのが、デオドラント商品類です。

 

いちばんはボディシート。アルコールが含まれていて、吹くことによって体の汚れが取れ、ものによってはさわやかな香りがついていて、体の臭いを和らげます。体を洗うことが出来なくても汚れが結構とれてさっぱりします。

 

仕事中などでも、利用することでいい気分転換になるのではないでしょうか?夏など特に夕方には多少なりとも体臭が気になりますし。

 

もっとドラスティックに考えるならば、消毒用アルコールのボトルを購入しておくことも良いかもしれません。消毒用アルコールをうすめてキッチンペーパーに含ませれば、ボディシートと同じような効果が得られますし、消毒にも使えます。

 

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スプレーもあると便利ではありますが、必需品ではありません。 

 

 

アルコールではノロウイルスを殺菌することはできませんが、アルコールを含ませたキッチンペーパーで手をふくことで汚れごとノロウイルスを除去しやすくなります。

 

ボディペーパーやアルコールが無い場合はタオルに多少の水を含ませて体をふくことになりますが、洗濯がなかなかできませんので洗濯物を増やす方向になるタオルの使用は控えることになってしまいます。

 

 

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タオルも枚数があると便利です。けがに使ったり、ものを拭いたり。 

 

 

頭はどうする? 臭う前に!かゆくなる前に!

頭も洗いたくなりますよね。特に夏場にはたまらなくなります。

解消するグッズはドライシャンプーです。

 

ドライシャンプーは阪神淡路大震災東日本大震災の時に有名になりました。入院したことがある方も使ったことがあるかもしれません。こちらはアルコールが主成分で、メントールなどの香料が入っています。

 

これを頭に振りかけてゴシゴシとタオルでふくと髪や頭の皮脂などの汚れが取れます。そして、何よりも爽快になります。気分が沈みやすい震災後には、こういったちょっとしたさわやかさでも結構心の支えになってくれるものです。

 

こちらもまた、消毒用アルコールを適度に薄めると代用が効きます。香料成分は無いので防臭効果は弱いですが、それでもないよりははるかに良いです。水だけで洗ったり拭いたりするよりもはるかに清潔に保てます。

 

ただし、肌の弱い人やアルコールでかぶれる人には使えません。使用上のご注意をよく読まれてからお使いください。

 

 紙皿?ラップ?アルミホイル?食器洗いもできない!

水道が使えなくなると食器を洗う事もままなりません。かといって汚い皿のまま食べる事なんてできませんから、使い捨てをする必要が出てきます。

 

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ここですぐに思いつくのが紙皿です。実際紙皿はあっという間にスーパーや百均の店頭から消えてしまいました。 

 

しかし、便利な紙皿も全く欠点が無いわけではありません。

 

一つは汁物にはむかない、という事です。ボール型の紙皿も売ってはいますが、撥水コーティングを紙にしているだけなのであまり耐久性が無く、熱かったりだんだんと水や油が浸みてきたりします。

 

もう一つは手で持って食べる、重量が重いものを食べるのには不向きという点です。あくまでも厚紙なので曲がってしまう事もあります。手でふちを持って食べるのは非常に難しいです。ましてや重いものになるとたわんでしまうので皿から落ちそうになります。

 

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 そこで登場するのがラップです。

 

普通のお皿にラップをかぶせるだけなので、特段珍しいことをするわけではありません。これだけでお皿が汚れなくなります。

 

そして、ラップの良い所は他にも使い道があるということ。もし、けがをした時には消毒した後ラップを貼っておけばけがの治りが速くなります。一旦消毒をしたらその後は消毒をせずにラップを毎日張り替えるだけでOKです。刺し傷や砂などを巻き込んでしまった場合には適しません。詳しくはラップ治療で検索してみてください。

 

ラップをねじれば紐になりますし、寒い時には巻きつけると一時的ではあるものの防寒着の代わりになります。

 

お皿にかぶせるときの注意点としては、はし先でついつい破いてしまうことです。やっぱりラップなのでどうしても強度は足りません。気を付けて食べないと結局私のように洗わなくてはならなくなります…。

 

 

アルミホイルも同様です。

アルミホイルの利点は高熱にも耐えられること。調理器具の上にかぶせる事で洗わなくて済みます。両方とも持っておくことをお勧めいたします。

 

万が一洗わなくてはならなくなった時には消毒用アルコールを吹き付ける事で油汚れはかなり取れます。アルコールはあぶらを溶かすことが出来ますので水を節約できます。

 

まだまだあるぞ、節水・防災グッズ

これは絶対にあったほうがいいというのがビニール袋。それも様々なサイズを準備しておいた方が良いです。ゴミ袋や雨ガッパの代わりになる45L袋、お皿が入るサイズも様々な小物を入れるのに重宝します。チャック付の厚めのビニール袋は食品を入れても水分が漏れません。

 

給水車から水をもらう時に使えるビニール袋もあったら便利ですが、普段の生活であまり使用しないので、わざわざ購入するよりは大型のポリタンクを購入したほうが後々便利かと思います。

 

意外と思いつかないのが下着類です。

水道が断たれてしまうと基本的には洗うことが出来ません。しかし、洗わないと気持ち悪いことは事実です。とりあえず交換できるだけ交換しておいて後で洗う形にしか今回はできませんでしたが、良い方法があります。

 

それが、使い捨て下着です。

Amazon使い捨て下着一覧

女性用もいろいろあります。使い捨てブラというのもあります。男の人はとりあえずはければ何でもよいでしょう。

 

配管が壊れると水は本当に手に入りません。あるいは、何らかの形で水源が汚されたり今回の空梅雨のように雨が降るはずの時に降らないと同様のことが起こり得ると思います。

 

いかにして使わないか、いかにして飲み水を確保するかが重要な課題になります。熊本地震では、自治体がまったく水を準備していなかったために多くの人が水が無くて右往左往し、苦しんでおりました。今からでも遅くはありません。しっかりと水の準備と節水の準備をしておきましょう。

 

まとめ

生活用水も入れると、一日に最低10リットルは必要とされています。熊本地震では、給水車もいつ来るかがわからず、配給量も制限されました。ある程度自分のことは自分でまかなえるようにしておかなければなりません。

 

水そのものを大量に準備するのはもちろんのことですが、水を溜めておくためのタンク、節水するための各種グッズもしっかりと準備して、断水期間を乗り越えましょう。地震とは関係なく渇水が起こりやすい地域では準備されると良いものです。

 

地震にあって必要だと思ったもの その1

熊本地震にあった時の恥ずかしい話とか

ここまで書いて結構エラそうに見えるような書き方をしてすいません。むしろ、私恥ずかしかったことや苦労したことを書きたかったんです。今後はエピソードを添えて恥ずかしい話、そしてそれを踏まえて誰かの役に立てればと思っております。

 

地震の時トイレってどうするの?

地震が起きた時、トイレが実は一番困ります。電気ガス水道がつながっていて、食品などの物資が無いだけならばトイレは全然困りません。しかし、水道がダメになったらとたんに話は別になります。

 

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トイレについて知識が足りませんでした…。

 

水は1日に一人最低でも2リットル、夏場なら3リットルは確保することとあります。だからこそ、4人いる我が家では20リットルを必ず確保するようにしておりました。さらには高性能浄水器、18リットルのポリタンクを2つ、10リットルのポリタンクを2つ用意しておりました。

 

しかし、トイレについては全然考えてなかったんです…。これは恥ずかしい…。

水洗トイレについては、流すにさいして1回で10年前のモデルの便器で13リットル、最新式の便器でも3.8リットルの水がいります。つまり、一人当たり一日4回トイレに行けば最大52リットル使ってしまう計算になります。

 

避難所では、何とか何日かしてから簡易トイレが来ましたが、これはこれで問題をはらんでいました。

 

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こんな感じの簡易トイレが各避難所に配置されました 

 

災害時の簡易トイレは危険?

みんながこの簡易トイレに殺到したのはわかって頂けると思います。各避難所のトイレは水道が破壊されているので水で洗えません。何とか配水車が来るとしても2日に1回のペースしか来ませんので汚い状態のトイレで用を足すしかない状況です。

 

しかし、殺到すると起こるのが伝染病の蔓延です。そこらへんで用を足すよりははるかに良いのですが、それでもドアの取っ手から感染力の強いノロウイルスなどの食中毒菌がばらまかれてしまいました。

 

自衛するためには、自分たちのトイレで用を足すことが望ましいことがわかります。手を洗うにしても水がありませんので。我が家では、他人に迷惑をかけないために、自分たちが他の人から菌を拾わないために自宅のトイレを使うことにしました。

 

現実に、ノロウイルスの電線が確認されたところでは簡易トイレの使用が禁止されました。どうしてもスペース的にまとめて置きたくなるもので、簡易トイレを校庭の隅や校舎の見にくい所に配置することになったのですが、そのために伝染病が蔓延することになりました。

 

 

災害時の水洗トイレの使用の有無

ただ、あとで考えると災害があった後の水洗トイレの使用は非常に危険なことがわかりました。

 

下水道が破壊されていた場合、下水道に負荷をかけるような行為は他の人に多大なる迷惑をかけることになるからです。猛省しました。結局は下水道は破壊されてはいませんでしたけれども軽率でした。

 

とにもかくにも水を地下水でまかなうため、あちこちに水を集めに行きました。最終的には熊本県立大学の地下水が一番近くて大量に水を手に入れる事が出来る所であったので、一日に80リットル前後の水を補給することにしました。

 

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こんな井戸らしい井戸ではないのですが、熊本県立大学では地下水が組みやすい状況にありました。

 

この時、タンクらしいタンクは前述のとおりだったので、SNSの友人たちからのお知恵を拝借してゴミ箱などをビニール袋で囲って使うことで何とか乗り切りました。

 

本来だったらポリタンクをもっと用意すべきだったんです。家族の人数が多い方はぜひともポリタンクを多めに持たれた方がいいです。できれば1日一人当たり5リットルはあったほうがいいと思います。高温多湿の日本では、体を清潔にすることが病気を防ぐ第一歩になります。なるべく多くの水をとっておくべきです。

 

体を拭いたり汗を流したりするためには水が欠かせません。幸いにして4月だからよかったものの、8月などの暑い季節でしたら、熱中症や色々な病気が蔓延していたことは想像に難くありません。、

 

 

ただ…。

前述のとおり、実はこの考え方が根本的に間違っていたという事を恥ずかしく思っております。下水道がまともであればどんどん用を足して水で流しても大丈夫なのですが、下水道が壊れていた場合は流してしまったら非常に困ります。

 

そこで、下水道が壊れていようといまいと水を使わずに用を足すために必要な備蓄品として、『ネコ砂』をあげておきます。ネコ砂というのは、屋内飼いの猫のおしっこやウンチをする場所にあらかじめしいておいて臭いを防ぐものです。

 

ネコは尿にたんぱく質や硫黄分が多く含まれるために大変臭いがきついのですが、おしっこをする場所にネコ砂を引いておくと臭いがかなり軽減され、衛生的にも非常に良い状況になります。

 

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 ネコのための技術で人間が助かります

 

ネコ砂を数百グラム45リットル程度のビニール袋に入れ、便器にセットして用を足せば水もいらず衛生的にも問題が発生せずに処理ができます。すぐに吸収するので臭いが出ません。

 

大体1袋に7リットル・1キロ分入ってネコちゃん1か月分です。これを人間に換算するとだいたい3日分に相当します。ビニール袋と合わせておけばどこでも簡易トイレを作ることが出来るようになります。

 

防災対策のためのバッグにぜひ忍ばせておいてください。必ず役に立ちます。

熊本地震の今(6月15日 2か月後)

今は何が起こっているのか

舛添都知事問題や有名人の不倫問題でもちきりの日本、熊本地震はNHKがときおり報道して頂いておりますが、心もとない所です。

 

現在の時点で、全壊半壊の建物の数が阪神淡路大震災を超え、東日本大震災に近づく勢いになっています。49名の死者と1名の行方不明者という奇跡的な数字だけが先行して実際の被害はあまり人々の頭の中には入っていっていない状況となっています。

 

まあ、確かにこの状況を利用して寄付にかこつけた詐欺を熊本市の龍田中学校で行ったり、状況説明もままならないままで東日本大震災と同じような財政出動をお願いして反感を買ってしまったのが悪いのは重々承知しております。

 

はっきり言って熊本県知事は徹頭徹尾この震災に対して機能しておりません。何度も言いますが、『五百籏頭真』という東日本大震災復興構想会議議長を務め、神戸大学教授時代には阪神淡路大震災を経験した人間を熊本県立大学の最高責任者である理事長にまでつけて防災都市熊本をアピールしておりました。

広域防災拠点構想

 

熊本を九州のどこかで災害が起きた時に迅速に対応できるように熊本が拠点となるという構想でしたが、結局は格好だけつけておいて全然災害には対応できていません。

 

物資の供給路や供給拠点の設置も全然定めていなかったし、飲料水兼用耐震性貯水槽、防災トイレ整備も口だけ。そもそも、熊本で地震が起こることを全く想定していないというのがひどい所です。国では地震の発生は実際は想定されていたのにもかかわらず。

 

くまモン事業に力を入れる前に防災事業をやるべきでしたし、できる能力を持っていたのです。一人の人間の怠慢で多くの人間が未だにひどい生活を強いられています。

 

 

さて、熊本地震についてですが結構ひどいことになっています。

 

熊本地震の現状

震災を逃れるために引っ越しをされる方、企業がつぶれ新しい職を求めて離れる方が増えています。これは仕方ありません。家が無くなり食い扶持が無くなればどうしようもありませんから。3000人以上の労働者が休職などで雇用保険を使用して生活することを余儀なくされてます。

 

また、家の瓦が落ちてしまい修理が必要な家が数百とあります。とりあえず養生(ようじょう-破損防止の手当のこと。修理ではありません)のためにブルーシートをかけるだけで10万円かかったり、見積もりを頼んだら断られ言い値での修理以外は受け付けない業者しかいない状況になっております。

 

高額な修理代金を摂る県外の業者に注意を!!っと消費生活センターや県・市が広報をしておりましたが、県内の業者が不正業者化している状況に手が打てておりません。

 

もちろん、業者が全面的に悪いとは言い切れません。県内の瓦という瓦は枯渇し、ブルーシートもなかなか手に入らない状態です。おりしも、強風の日が続きせっかく養生した屋根に張ってあるブルーシートが飛ばされたり引きちぎられたりして意味がなくなっております。需要はいくら待っても収まらない状況です。

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宇土市役所 まだまだいつ修理されるか見えない

 

 

なぜ熊本地震は進んでいないように見えるのか

また、そもそも建物の建築物被害調査が全然終わっていません。これは役所が悪いという事ではなく、それだけ破壊されてしまった建物が多いのです。しかし、これが非常に大きな問題を生んでいます。

 

一部損壊か半壊か全壊かで地震保険から出る保険金の額が違ってきます。だから、中々診断結果が出るまでは動くことが出来ないのです。また、それだけではなく建物の半壊か全壊の診断が出ると無料で撤去してもらえるのですが、一部損壊では撤去してもらえないのです。

 

では、一部損壊なら問題はないのか…。

そんなはずありません。実際に阪神淡路大震災時に揺れた、といっても震度2程度しか揺れてないにもかかわらず家の柱に亀裂が入りそれがもとで倒壊や半壊した住宅が結構ありました。

 

ということは、震度7を2回も受けている我々が住んでいるこの住宅は、何が起こるかはわからないのです。基礎が崩れるかもしれませんし、壁が壊れ屋根が落ちるかもしれません。

 

まだまだ震度3程度の余震は止まりません。八代で震度5が2回も記録されました。終わりが見えない状況です。

 

 

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廃墟と化した小規模ビル 熊本市内でも至る所にまだ見られる

 

さらに、雨です。

経験のあられる方もいらっしゃるかと思いますが、一度屋根や壁に損傷があればその時にできた傷を伝って雨や湿気が侵入してきます。侵入した雨や湿気は屋根や壁を腐らせます。すると本来は必要のなかった修理が必要になってきます。さらなる負担が被災者に乗ってきます。

 

もっとも、修理しようと思っても数か月先、場所や修理個所によってはへたすると半年先と言われることもあります。まだまだ大混乱中です。

 

テナントも住居も足りなくなっています。そして逆にテナントや住居が空になることもあります。災害対応費として不動産の所有者や管理者が不法な管理費の請求を行う事もちらほら出てきました。敷金を一切返さず退去を求めることも1人や2人だけでなく何人からも聞いてます。

 

人間の汚い所が一気に噴き出してきました。もちろんそんなこととは無縁に手を取り合い方を組み合って負けずに進んでいる人もいらっしゃいます。

 

レストランオーナーたちの草の根活動

熊本市内にある、熊本人なら知らない人はいないリストランテ・ミヤモトオーナーシェフ宮本けんしんさんやtuttiiオーナーシェフ中村龍也さんをはじめ、中心街で飲食店を経営されている方々が、ご自身のレストランが被災して大変なことになっているにもかかわらず、地震直後から炊き出しを行い被災者のおなかも心も満たしておりました。

 

その活動は地震直後で終わることなく、つい昨日もレオナルド・ダビンチの最後の晩餐をもじり、『最初の晩餐』という食の催し物を益城町にある東無田公民館で行いました。こちらにお住いの集落の皆さんは非常に大きな被害を受けたため、全員が集まるのは地震以降『初めて』。

 

皆さんが初めて集まった晩においしいものを食べようという企画を行いました。

 

 

熊本地震は今後はどうなっていくのか

熊本地震はやがては収束していく、そう信じたいのですがどうやらそんなに簡単なものではないのかもしれません。と言いますのも、今回動いた断層は数カ所あるようでそれぞれエネルギーを蓄えているようなのです。

 

熊本市内だけでも、春日山や松尾、龍田山のあたりが震源となり、余震が起きております。じわじわと地割れが広がっています。

 

被害の比較的軽かった八代でも震度5の余震が6月12日に起き予断を許さない状況です。まあ、なるようにしかならないのでしょうけれども、準備だけは欠かさずにいたいと思います。

2度目の地震の傷跡

一度目よりも大きな揺れ

家の中はまるでおもちゃ箱をひっくり返したよう。揺れている間は皿や食器がバリンバリン割れる音が聞こえます。棚の中身は全部出てしまい、家具の上下が分かれてしまい転がってしまっています。

 

ようやく揺れが収まった時には目を疑う光景になっていました。

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椅子が倒れ棚の扉が千切れてしまいました。皿の破片で床は危険な状態になっています。(この写真は朝撮りました。)

 

 幸いなことにテレビは無事で落ちませんでした。どうやら足についているゴムがボードに貼りついてボードと一緒に揺れる事でうまいこと落ちずに済んだようです。

 

しかしながら、14日の地震では止まらなかった電気も今度の揺れでは止まりました。ガスも水も。電気はその後数分で回復したものの、ガスも水も出なくなってしまいました。

 

後から聞いた話では、後々断水する可能性も考えてお風呂に水をたくさん入れておいた方々が、2回目の揺れで湯船の中の水がほぼ全部こぼれて脱衣場の方に流れて水浸しになってしまったそうです。また、運が悪い人はそのまま階下に水がしたたり落ちて、下の部屋を水浸しにしてしまったというのもありました。

 

 我が家は運が良く貯めていた水が無くなることも漏れることもありませんでしたし、2回目の地震でも貯めておけましたが、水道管が壊れたようで水が完全に止まりました。

 

こうなってくると、トイレに行くのも問題になってきます。トイレは便器の部分から水を入れるとそのまま下水に流れていきます。しかし、1回につき古いものでは13リットル(1987~2001年商品 TOTOより)、最新式でも3.8リットルの水を消費します。湯船に入る水が200‐250リットルですから全部をトイレに使ったとしても20から52回の間。

 

4人家族ですから一人最高13回、3日で水が来るとして4回となってしまいます。水の補給は絶対に必要です。

 

簡易トイレを準備すべき事が分って頂けると思います。しかし、簡易トイレを用意するにしてもそんな量が準備できるかというと…。そしてどんなものを用意すればいいのかというのは全然頭にありませんでした。

 

そして、ここがとても困ったところなのですが、避難所そのものが確保できなかったのです。近くの小学校の指定避難所はすでにいっぱいになっており、指定避難所になっていない小学校や中学校もあっという間に一杯になっていました。さらにはその小学校中学校もまったく水が来ておらず、当然トイレもままならないことになっています。

 

熊本県わざわざ防災のプロフェッショナルである元防衛大学学長で現在も国の防災プロジェクトに関わっている五百旗頭氏を熊本県立大学の最高責任者として理事長職に招へいしているにもかかわらず熊本県立大学やその他熊本県の施設に防災のための資材を一切準備していませんでした。食糧も水でさえも。

 

いや、正確には熊本県立大学ソーラーパネルを敷設したり、体育館を防災施設化しておりましたが、地震により被災しそれらの施設は何の役にも立ちませんでした。それどころか、そもそも県立大学を指定避難所にもしておらず、最終的にはすがりつく避難民を追い出すことをしております。

 

それどころか熊本県民が被災した4月14日以降連絡が取れず25日にしてようやく熊本で連絡が取れる状態になったという体たらくですから大したものです。

 

未曽有の大災害であり、備えが無かったというのは仕方がないという風潮はあります。しかし、今回大分はともかく熊本県に関してはそれはありません。熊本県では国の防災担当者が県知事に意見できる立場にあり、国自体は南海トラフや布田川断層・日奈久断層が通っている熊本県に自身が起こる可能性を示唆しており、知らなかったわけはありません。

 

建物が想定外の地震で壊れてどうにもならないというのはまだわかりますが、資材を全然揃えていない(テントどころか食料も水もない状態)というのは少なくとも防災をかじっている人間としてはあり得ません。現に静岡や関東一円では、数日分の食料と水が避難所に確保されています。はっきり言えば県知事の怠慢です。

 

県民が防災のためのグッズをそろえていないという事で、他県民から、特に阪神淡路の被災者の方、中越の被災者の方、東日本大震災の被災者の方からお叱りを受けております。確かにその通りです。そろえない県民が悪い面があります。しかし、本来のその知識を与えられる人間がいるのにもかかわらず、そしてその人間を招へいしたのにもかかわらず活用しなかった県知事は責任が無いのでしょうか?

 

この食糧と水、そして各種資材がが無いことが県民を苦しめます。朝になると、現状がだんだんわかってきました。14日に起こった地震よりもさらにひどい被害が襲っています。

 

高速道路はさらに破壊され、一般道も橋が落ちたり液状化が起きたり、ひび割れで通行できないところが波紋のように広がっています。一階部分がつぶれて二階部分が道路と接触しております。

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今でこそ、阿蘇益城が大変だ、という報道がなされて全国の皆さんもご存じだと思います。しかし、熊本市をはじめ、宇城市宇土市八代市も甚大な被害があります。そして今現在もまだまだその影響から逃れられておりません。

 

2か月前は、 灯油タンク、ブルーシート、紙皿、紙コップ、インスタントラーメン、パックごはん、水や寝袋にテント、おむつや粉ミルクがまたたく間に消えていきました。そもそも売っているお店がありませんでしたし。14日に運営していたお店も16日には運営できなくなっていました。

 

そこここでガスの臭いが充満し、車で買い物や避難をしようとする人で道路がいっぱいになっております。正直に言えば、車に乗って移動すればかえってパニックになるのに、と思ってみていました。案の定そこここで接触事故が起きていました。

 

ここからが本格的な苦労の始まりになりました。

2回目の地震は震度6強

初めて地震被災者になる

4月15日は妻を職場に送り出してから家の中の片付けを始めました。

 

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家の中はだいぶ散らかってしまいましたが、食器類もほとんど割れず特には家財にも被害が無かったのが不幸中の幸いでした。

 

片付けがひと段落し、昼ごはんについて子供たちにオーダーを聞いてみると、「パンが食べたい!」とのこと。家の中には米や乾麺、パスタなどが備蓄されておりましたが、唯一パンだけはありません。

 

基本的に我が家では何かしらの災害が起きたせいで流通がとどまることがあるだろうという予測のもと3日分の食料や水などを備蓄しておいてます。

 

ゲリラ豪雨や土砂崩れ、がけ崩れや鉄砲水、大型台風などは熊本でも充分起こり得ますし、地震も日本に住んでいるならば絶対に避けては通れないだろうと。少なくとも道路が寸断される危険性は逃れられません。

 

しかし、パンだけはありませんでした。パンの缶詰があることは知っていましたが、私も妻もパンは大好きでしたが、パンをわざわざ食べなくても別段不満は感じません。缶詰のパンは甘いものが多いのでそれも不満でした。

 

とはいうものの、パンが昨日大きく揺れて怖がっている子供たちの心をいやす助けになれば、また、野菜や肉もある程度確保しておいた方が良かろうと思い買い物に行くことにしました。

 

外に出てみると…。目の前の家の瓦が落ちていました。

 

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ふとうるさい音が空から聞こえる事に気が付き、顔を上に向きました。すると、ヘリコプター達が風切音を立てて空をひっきりなしに飛んでおります。尋常じゃない雰囲気がだんだんと我々の生活を包み込んでいきます。

 

被災者になったんだ…。」

 

歩いて行ける近くの八百屋は開いておらず、スーパーも電気がついておらず開いていません。セブンイレブンですら営業していないんです。24時間営業365日休みなしのコンビニがシャッターを下ろしているんです。

 

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歩いて行ける所に買い物ができる場所がないのでとりあえず車に乗って出かけました。

 

しかし、別のスーパーに向かっても、自動ドアが閉じられていて電気がついていません。あわててその近くで空いているローソンに飛び込むと、パンだけでなくおにぎりやお弁当、水や麦茶などの食料や水が棚から消えております。

 

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地震が起きてからたった半日です。

地震が起きた次の日15日の昼間にはこのように棚が空になってしまっていました。

 

まさかモノ余りの日本で、こんな簡単に品物が無くなってしまうとは思ってもおりません。目を疑いましたね。

 

ローソンの店員さんに次に入る予定を尋ねてみると、熊本県内の配送センターが壊れてしまったのでいつ入るかが全く見当がつかないとのことでした。また、高速道路も寸断されており、入る予定時間の目途もつかないとのこと。

 

仕方がないのでそのローソンの近くのファミリーマートも営業してはいるもののやはり商品が無くなっていました。

 

ということは、開いているスーパーやコンビニのどこへ行ってもモノが買えないということを意味しています。

 

パンはおろか何も買えずに家に帰ることになりました。

 

2回目の地震

パンが食べられない不満はありましたが、ホットケーキを焼く事で何とか許しを子供たちから得て昼ごはんとしました。

 

しかし、全然落ち着きません。余震がかなりひどかったんです。震度5程度が数回は起きました。

 

なんとか夜を迎え、避難所は今どうなっているのか、子供達の小学校と幼稚園はいつ始まるのか、その間の子供のケアについての話を妻として寝ました。子供達も妻もそのまますっと寝付けたようですやすやと寝息をたてていました。

 

しかし、前日の地震で寝付けなかった自分は、夜中にもかかわらずタブでインターネットサーフィンをしておりました。1時過ぎても寝つけないというのはなかなかなく、とりあえず横になっているだけ横になっておこうと思いじっとしつつタブを見つめてました。

 

意外とタブの光というのは周りを照らします。また、ちょっとしたカーテンの隙間から夜中の明かりが部屋の中へと入ってきておりました。部屋の中は多少見渡すことができました。

 

突然ゴゴゴゴという何とも言えない音と共に下から突き上げられるような振動を受けました。昨日よりも強く。そして何かが壊れるような音が地面から聞こえてきました。バリバリバリっと何かが砕けるような。

 

揺れは10秒くらいだったでしょうか、もっと長かったんでしょうか。良くわかりません。しかし、ものすごい長さ揺れている感じでした。おそらくは立ち上がることが出来ないほどの揺れです。 

 

とりあえず子供たちは妻にしがみついていたので安全だろうと確認をし、上からライトが落ちることもないだろうけれども天井ごと落ちるかもしれないと思い子供たちの頭の方に布団をかけてあげました。

 

防震対策がされている家具ですら震度6を2回経験したら飛んでしまいました。文字通り、『棚が飛んだ』のです。

 

熊本地震について

このブログについて

自衛隊の方々が2万6千人派遣され、5月8日までの有感地震が1300回を超えた熊本地震について、熊本市在住の私が見た地震についての出来事や地震に必要なグッズ、知識について書いて行こうと思っております。

 

様々な方々に支えられ、ようやく熊本も復興に向けて動き出しました。自衛隊の方々をはじめとして、警察の方々、救急隊員を含む消防の方々、ゴミの収集外車の方々、水道局の方々、ガス会社方々、市役所方々、道路工事の方々、ボランティアの方々…。誰一人欠けていても今の熊本はなかったといって過言ではありません。

 

本当にありがとうございました。

 

熊本人が感じる熊本地震とは?

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熊本では120年もの長い間、マグニチュード7以上の地震がありませんでした。地震と言えば鹿児島の離島や福岡の話で、まさか自分の身に降りかかってくるとは思っていなかったといって間違いありません。

 

たまたま私自身が熊本県出身ではなく静岡県出身であったため、地震に対する備えはある程度しておりましたがその私でもまさか震度6地震を2回も経験するとは思っていませんでした。

 

今回の地震熊本県民にとってまさに天災という言葉にふさわしいものでした。4月18日の時点で9万3874人の人間が避難し、家屋の倒壊で37人が無くなり、倒壊のおそれがあると判定された建物が4月30日時点で1万2000棟を超えました。倒壊の恐れのある建物の数では東日本大震災での被害を超えたことがわかっております。

 

また、被災市町村が把握している避難者数に、避難所の駐車場などで車中泊をしている人が含まれないケースが多くみられております。実際には10万人を超える人が避難生活を強いられたというのが個人的な感想です。

 

 この文章を書いている5月11日時点でも、ドラッグストアやスーパーマーケットが被災して満足に開くことが出来なかったり、時間を縮めて開いていたりと不安定な状況が続いております。

 

見慣れたスーパーの天井部分がむき出しになっていたり、大きな穴が天井に空いていたり、頑丈だと思っていた2年前に全面改装した空港の空調ダクトがずれていたりととんでもない事が起こったことがわかります。

 

死者が少ないこと、火事が少なかったこと、津波が起きなかったことで今私がここで生きていられるというのが痛感させられています。それだって、昼間に地震が起きていたのならば棚の下敷きになっていたかもしれません。

 

1回目の熊本地震

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熊本地震の恐ろしい所は、通常あるはずの本震→余震の流れではなく前震→本震→余震という未だかつて経験した事のない地震の流れであったという事です。

 

もちろん、学術的には可能性としてないとは言い切れないというお話でしたが、史書にも地震の痕跡にもなく、実際に起こるかどうかは疑わしい状況であったと聞きます。

 

前震である4月14日の地震は午後9時26分、マグニチュード6.5、震源地の震度7、私の住んでいる熊本市東区では震度6弱の揺れがありました。

 

ゴゴゴゴという地鳴りと共に下に落ちるような縦に揺れる振動を感じました。とはいうものの、揺れというにはちょっと違うような気もしました。

 

何とか例えて言うならば、遊園地のジェットコースターのような一番上まで登る際にチェーンがカリカカリカリというような振動を立て音を出す感じと、その後下に落ちるような感じはものすごく似ているような気がしました。

 

 幸いにしてリビングにあるすべての家具は耐震補強がされている家具だったので、倒れるなど何の問題もなくすみました。

 

しかし、時計や棚の上に置いておいた陶器の貯金箱、棚の中に入れていた食器類が落ちてしまい、床がガラスや器の破片だらけになってしまいました。

 

一応、ドアが問題なく開く事や窓が開く事、建物の外観や内部に亀裂が入っていないことを確認しました。

 

その後避難所に行く選択肢も考えましたが、夜中の3時頃になると比較的余震も震度5を超えるようなものはなくだんだんと収まってきたので、家から退避せずにそのままとりあえず不安の中一夜を明かしました。なんとか就寝できました。 

 

妻と2人の子供達は、不安で眠れないのではないかと思っておりましたが、10時半ごろに就寝しなおしてから、1時間もしないうちに眠りにつきました。

 

あとで聞いたところ、地震慣れしているはずの静岡人(つまり私の事ですが)がさほどあわてずに家の周りを調べて安全を確認したのだから、問題はないのだろうと思って安心して寝たそうです。

 

もちろん、私は震度6などの経験はないので気持ちとしては半分はあてずっぽうだったのですが、基礎や柱、家の中の壁面などを細かく見て全くひびが入っていないので問題ないと判断はしました。

 

次の日の朝は小学校も幼稚園もお休みになったので、子供たちをなだめすかしつつ朝から家の中の片づけをしました。と言っても、割れた食器などを片付けて掃除機をかければほとんどやることはありません。

 

幸いにして水も電気もガスも泊まっていなかったので、子供たちが食べたがっていたパンを求めて近くのコンビニやスーパーを見に行きました。

 

すると、近くのセブン-イレブンはシャッターを閉めて営業を注視していました。マックスバリュというイオン系の24時間営業のスーパーも入口を閉めています。ここで初めてものすごいことが起こっていることがわかりました。

 

つづく