家事と育児と地方と仕事

発達障害の子供の育児と家事に追われて仕事もしつつ、熊本で頑張ってるお父さんの物語です

熊本地震について

このブログについて

自衛隊の方々が2万6千人派遣され、5月8日までの有感地震が1300回を超えた熊本地震について、熊本市在住の私が見た地震についての出来事や地震に必要なグッズ、知識について書いて行こうと思っております。

 

様々な方々に支えられ、ようやく熊本も復興に向けて動き出しました。自衛隊の方々をはじめとして、警察の方々、救急隊員を含む消防の方々、ゴミの収集外車の方々、水道局の方々、ガス会社方々、市役所方々、道路工事の方々、ボランティアの方々…。誰一人欠けていても今の熊本はなかったといって過言ではありません。

 

本当にありがとうございました。

 

熊本人が感じる熊本地震とは?

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熊本では120年もの長い間、マグニチュード7以上の地震がありませんでした。地震と言えば鹿児島の離島や福岡の話で、まさか自分の身に降りかかってくるとは思っていなかったといって間違いありません。

 

たまたま私自身が熊本県出身ではなく静岡県出身であったため、地震に対する備えはある程度しておりましたがその私でもまさか震度6地震を2回も経験するとは思っていませんでした。

 

今回の地震熊本県民にとってまさに天災という言葉にふさわしいものでした。4月18日の時点で9万3874人の人間が避難し、家屋の倒壊で37人が無くなり、倒壊のおそれがあると判定された建物が4月30日時点で1万2000棟を超えました。倒壊の恐れのある建物の数では東日本大震災での被害を超えたことがわかっております。

 

また、被災市町村が把握している避難者数に、避難所の駐車場などで車中泊をしている人が含まれないケースが多くみられております。実際には10万人を超える人が避難生活を強いられたというのが個人的な感想です。

 

 この文章を書いている5月11日時点でも、ドラッグストアやスーパーマーケットが被災して満足に開くことが出来なかったり、時間を縮めて開いていたりと不安定な状況が続いております。

 

見慣れたスーパーの天井部分がむき出しになっていたり、大きな穴が天井に空いていたり、頑丈だと思っていた2年前に全面改装した空港の空調ダクトがずれていたりととんでもない事が起こったことがわかります。

 

死者が少ないこと、火事が少なかったこと、津波が起きなかったことで今私がここで生きていられるというのが痛感させられています。それだって、昼間に地震が起きていたのならば棚の下敷きになっていたかもしれません。

 

1回目の熊本地震

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熊本地震の恐ろしい所は、通常あるはずの本震→余震の流れではなく前震→本震→余震という未だかつて経験した事のない地震の流れであったという事です。

 

もちろん、学術的には可能性としてないとは言い切れないというお話でしたが、史書にも地震の痕跡にもなく、実際に起こるかどうかは疑わしい状況であったと聞きます。

 

前震である4月14日の地震は午後9時26分、マグニチュード6.5、震源地の震度7、私の住んでいる熊本市東区では震度6弱の揺れがありました。

 

ゴゴゴゴという地鳴りと共に下に落ちるような縦に揺れる振動を感じました。とはいうものの、揺れというにはちょっと違うような気もしました。

 

何とか例えて言うならば、遊園地のジェットコースターのような一番上まで登る際にチェーンがカリカカリカリというような振動を立て音を出す感じと、その後下に落ちるような感じはものすごく似ているような気がしました。

 

 幸いにしてリビングにあるすべての家具は耐震補強がされている家具だったので、倒れるなど何の問題もなくすみました。

 

しかし、時計や棚の上に置いておいた陶器の貯金箱、棚の中に入れていた食器類が落ちてしまい、床がガラスや器の破片だらけになってしまいました。

 

一応、ドアが問題なく開く事や窓が開く事、建物の外観や内部に亀裂が入っていないことを確認しました。

 

その後避難所に行く選択肢も考えましたが、夜中の3時頃になると比較的余震も震度5を超えるようなものはなくだんだんと収まってきたので、家から退避せずにそのままとりあえず不安の中一夜を明かしました。なんとか就寝できました。 

 

妻と2人の子供達は、不安で眠れないのではないかと思っておりましたが、10時半ごろに就寝しなおしてから、1時間もしないうちに眠りにつきました。

 

あとで聞いたところ、地震慣れしているはずの静岡人(つまり私の事ですが)がさほどあわてずに家の周りを調べて安全を確認したのだから、問題はないのだろうと思って安心して寝たそうです。

 

もちろん、私は震度6などの経験はないので気持ちとしては半分はあてずっぽうだったのですが、基礎や柱、家の中の壁面などを細かく見て全くひびが入っていないので問題ないと判断はしました。

 

次の日の朝は小学校も幼稚園もお休みになったので、子供たちをなだめすかしつつ朝から家の中の片づけをしました。と言っても、割れた食器などを片付けて掃除機をかければほとんどやることはありません。

 

幸いにして水も電気もガスも泊まっていなかったので、子供たちが食べたがっていたパンを求めて近くのコンビニやスーパーを見に行きました。

 

すると、近くのセブン-イレブンはシャッターを閉めて営業を注視していました。マックスバリュというイオン系の24時間営業のスーパーも入口を閉めています。ここで初めてものすごいことが起こっていることがわかりました。

 

つづく